ITセキュリティとは?
「ITセキュリティ」と聞いて、何を指した言葉なのかを明確に説明できる人は少ないでしょう。
まずは、日頃から聞き慣れているであろう「IT」という言葉の定義を説明していきます。
ITとは「Information Technology(情報技術)」の略語で、インターネット通信やコンピューターなどを組み合わせて活用する技術全般を指した言葉です。
つまり、ITセキュリティとは、インターネット通信やコンピューターなどを組み合わせて活用する技術全般の安全を確保するために行う対策のことです。
- ウイルスやマルウェアへの感染
- OSやアプリケーションの脆弱性
- サーバー・システムへの攻撃
- 不正アクセス
これらの恐ろしい事態は、個人も企業も他人事ではないため、ITセキュリティを駆使して防がなくてはいけません。
実際に起こってしまったら多大なダメージを与えられてしまいますので、ITセキュリティについてよく知っておきましょう。
ITセキュリティの必要性
ITセキュリティは、とくに企業は真剣に取り組まなくてはいけないことです。
一昔前の経営資源(企業経営にとって役立つ要素や能力)の基礎要素は、「ヒト」・「モノ」・「カネ」と言われていました。
Man(ヒト)・Material(モノ)・Money(カネ)の頭文字をとって「3M」とも呼ばれていましたが、今では「情報」が加わり、第4の経営資源として大事な要素となっています。
2003年に「個人情報保護法」が公布されてから個人情報を集めることが難しくなり、企業が管理している顧客情報を狙う組織が増えました。
もしも、顧客情報が流出してしまえば、会社の信頼性が失われることはもちろん、損害補償をしなければならない可能性だってあるでしょう。
情報が狙われるようになった現代、企業のITセキュリティ対策は必要不可欠と言えるのです。
ITセキュリティの脅威
ITセキュリティの脅威とは、リスクを発生させる要因のことを言います。
ITセキュリティを取り巻く脅威の根源は、「技術的脅威」「人的脅威」「物理的脅威」の3つに分けることができます。
技術的脅威
外部の人間から技術的に作り出されたものによって発生する、プログラムが介在する脅威のことです。
マルウェア感染やフィッシング詐欺、標的型メールなど、方法は多種多様です。
人的脅威
人的脅威とは、操作ミスや悪意ある行動など、人の操作によって引き起こされる脅威のことです。
例えば、メールの誤送信。パソコンやUSBメモリーの紛失などが人的脅威に当たります。
物理的脅威
地震・洪水などによる、物理的な破損の脅威です。雷などもあるでしょう。
このような自然災害はもちろん、機材の老朽化や機材の破壊、盗難などが物理的脅威に該当します。
まともな企業は、この「技術的脅威」「人的脅威」「物理的脅威」に当たるような原因を排除するために、監視し、フォローできるようなITセキュリティのルール作りをしているはずです。
<参考>
セキュリティとは何か?ITで意識すべき情報セキュリティをわかりやすく解説
ITセキュリティ対策のポイント
マルウェア感染
マルウェアに感染すると、端末の乗っ取りやデータの破壊、流出などの被害に遭います。
マルウェア感染を防ぐためには、「セキュリティソフトの導入、更新」が必須です。
不正アクセスを防ぐ
サイバー攻撃によって、コンピューターのセキュリティホール、脆弱性を突いて不正アクセスされてしまいます。
不正アクセスによって大量の情報が流出してしまうと、計り知れないほどの損失をもたらすことになるでしょう。
不正アクセスを防ぐための対策法は、「ソフトウェアのアップデートを怠らないこと」や「FWやIPS・IDSなどのセキュリティシステムの導入」が有効です。
マルウェア感染や不正アクセスによって、個人情報流出やハッキングなどの被害を可能性がある場合
ITセキュリティ対策に強い調査サービスを行う業者に依頼するという方法もあります。